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2015年03月

欄間のはなし④~お大師さまと欄間~

平成26年12月5日土曜日
一乘院本堂では宗祖弘法大師御影供法会が行われていました。
季節外れの御影供です。

昨年からこの法要は日程が変更され、
12月第一土曜日になりました。
年に一度しか拝むことの出来ない、
お大師様の御影の掛け軸をお祀りし、
檀信徒の皆様と、お大師様に手を合わせます。


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《photo 井上克幸氏》

法要後には本堂にて引き続き、
「御詠歌・宗教舞踊公演」を行いました。
今年も、
福岡県飯塚市の観音寺ご住職の古賀僧正
並びにご令嬢の弘美さんに来ていただき、
間近に
御詠歌の素晴らしさ、
舞踊の優雅さを堪能させていただきました。



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      《photo 井上克幸氏》


もともとビダ・ダリ工房のスディアナ氏とは、
観音寺の晋山式で初めてお会いし、そこから縁が出来ました。

スディアナ氏「ニシさん、バリ島にもね、カッパっているんですよ」
住職「え?河童?河童ならうちにもいるよ、ミイラだけど」
スディアナ氏「え?いるの?それなら是非見たい!」

という軽いノリの会話から、
晋山式翌日にはスディアナ氏が一乘院まで来られ、
河童とご対面がてら、
本堂にて長欄間と外陣の板の部分を見たとき…

「ニシさん、ここ…本当は欄間が入るところだよね…」

との会話から今回の十三仏欄間の流れになりました。


実はスディアナ氏との縁は、我が家の河童のミイラが作ったものです。









そして、一乘院でお大師様の御影供法要の当日、
一本の国際電話が入りました。

実はバリ島では特別な満月の日でして、

「ニシさん!今日は満月です!今日から欄間の仏様を彫り出します!」
との連絡を受けました。

そしてお大師様のご加護の元、
一乘院の欄間が彫り出されるのでありました。





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                                  テラのヨメ


欄間のはなし③~神代チークと欄間~

欄間の材料の話をしたいと思います。

素材はチーク、
家具、または建築素材として使用される
世界三大銘木の一つです。

今回本堂の十三仏欄間では
その中でも神代(じんだい)チークとよばれる
チーク材を使用します。

この神代チークとは…

木そのものが地中に埋もれ
酸素が遮断されることで、
菌や虫などによって腐敗すること無く、
何千年、もしくは何万年かすると
化石になります。
しかし、
崖崩れなどの何かのきっかけで
掘り起こされた化石寸前の
とても貴重なチークのことを
神代チークといいます。

もちろん化石一歩手前の材料ですから、
とにかく堅いです。
また、化石一歩手前ですから、
虫喰いの被害などにはあいません。


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もう世界にほとんどない貴重な神代チーク。

しかしホントにたまたま本当に偶然に、
この欄間の話が上がったときに、

ビダ・ダリ工房に一本だけ
一乘院の本堂の十三仏欄間の為に存在するように
十三仏欄間の長さの神代チークがありました。

しかし、話は作ってだけでは収まりません。

もちろん欄間が彫り終わって完成したら、
船便で運び、
化石一歩手前神代チーク製欄間を
本堂に取り付けます。

念願の欄間…

工期は六年との事。テラのヨメも四十代に突入です。



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バリ島では月齢を大事にしています。
満月に合わせて
初めの一彫りをするとの連絡がありました。


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仏のご縁で結ばれた十三仏欄間。
一乘院では無事に完成することを
ただ祈るのみです。


           テラのヨメ



















欄間のはなし②~原画のせつめい~


現在、一乘院本堂の欄間部分には
十三仏欄間の原画コピーが展示されています。
もちろんバリ島のビダ・ダリ工房によって図柄は作成されました。

本堂正面より、向って左側から十三仏は始まります。

初七日の不動明王、そしてその背景には「火」

二七日の釈迦如来、背景には「風」を表す雲。

次の文殊菩薩には「水」を表す波。

火、風、水というのは、
空海の思想五大(宇宙を構成する根本物質)の一つであり、

火にあおられた水が昇華し、
雲になり、
また海に帰る

という自然の営み、
さらに言えば、
生命の循環をも表現されています。


本堂の仮原画では三枚の図案は一枚一枚に離れていますが、
実際には火、雲、波は図柄が各合い口で繋がり、
お互いを融合するように表現されています。

そしてそれに繋がる中央の内陣部分、
普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、
観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀如来の背景には、

ブッダが瞑想し悟りを得た自然の象徴である
菩提樹の森を入れています。

それが五大のうちの「地」となります。

そして

阿シュク如来には「水」
大日如来に「風」
虚空蔵菩薩に「火」
本堂正面よりみて左右対象となるように原画は作成されました。

なお五大のうちの「空」は、
四大のはいった欄間のある寺で、

一乘院の住職、
そして檀家の皆様の祈りが
調和して生み出されるものだといいます。



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不動明王(火)          釈迦如来(風)         文珠菩薩(水)


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普賢菩薩(地)             地蔵菩薩(地) 


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       弥勒菩薩(地)     薬師如来(地)         観音菩薩(地)         

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勢至菩薩(地)                 阿弥陀如来(地)


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       阿シュク如来(水)       大日如来(風)        虚空蔵菩薩(火)





                                欄間のはなし③に続く・・・



                                    テラのヨメ


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