私事ですが、急性心筋梗塞を患いまして入院しておりました。それも、12月7日に事務局長、並びに出演者として挑んだ御詠歌コンサート『阿字の道』金剛流流祖曽我部俊雄一代記の打ち上げが終わってからの入院でした。
公演前日の夜、胸が痛んだのですが、幸いその夜は治まったので、公演に突っ込んでいきました。公演が終演を迎え、若干の痛みを憶えつつ、役目柄、打ち上げの司会、二次会、三次会の段取りをやっているうちに、痛みが耐えがたいものになってきたので三次会の会場より一人ホテルに帰りました。
一晩寝たら治るだろうという考えもありましたが、ホテルのフロントに近くの救急病院を尋ねると、歩いて行ける距離にあるということなので、大事を取って病院に行ってみました。夜中の12時過ぎでした。
自分で歩いて行ったので、夜間外来受診の順番待ちの時間が結構あり、45分ほど待って私の順番になりました。
すると、血液検査、心電図、胸部エコーの結果から、心臓の動脈の一本が詰まっていることが分かり、緊急手術となり一命を取り留めていただきました。
医者である妹が言うには、そんな夜中に心臓カテーテル手術のスタッフを揃えることが出来る病院はあんまり無いとの事、もしも、自坊にて同様の症状になった場合、救急車が来るまでの時間、病院まで搬送されるまでの時間等を考えますと、たまたま御詠歌コンサートのために福岡の、しかも救急病院の目の前の福岡サンパレスホテル&ホールにいたからこそ助かったとも言えるわけで、お大師様、仏様方が助けて下さったのではと感謝いたしております。
今回の緊急手術、緊急入院で家族をはじめ、多くの皆様にご心配をおかけしました。
なんとか繋げていただいたこの命を大切に有意義に使い、一乘院護持の為、檀信徒の皆様の先祖供養・家門長久のために心機一転頑張っていこうと思っております。
先の事は何が起こるか分かりませんが、目の前の現実を全身で受け止め、その時の最善を尽くすというのも佛教の教えです。皆様と共に信仰に根ざした清らかな日々をお送りしたいと願っております。合掌