ichijyoin0805のblog

2011年01月

 昨日、23日(日)、副住職の予定していた法事が、「ちょっと都合が悪いので・・」と檀家さんより電話があり、法事が前の日に変更になると、次々予定が変更になり、
「日曜なのに、仕事がない・・・・」
 それならば・・・・と

 我が家の車に、副住職、住職夫人(義母)、息子三人、そしてテラのヨメと七人で
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片道三時間かけて行って来ました九州国立博物館『ゴッホ展』!!

そして自分のお寺がなんて僻地にあるのかと、しみじみ考えさせられましたが、でも、こんな風に本物のゴッホの絵を鑑賞できる喜びに感謝し、待ちました70分。寒かった~~~~(>_<)

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 ・・・・住職にはお留守番をお願いし、お土産はきちんと「梅ヶ枝餅」を買って帰りました。

 
 今日も副住職はダイエットを忘れ、パーキングに寄っては、あれ食べこれ食べ。寒い日には暖かい食べ物は特においしく感じるみたいです。









 お寺に戻ると、現実が待っています。
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⇨は一乗院庫裡の広間、一月下旬までいつも御斎をいただく為に解放されている広間は、襖によって仕切られます。このおよそ八畳に仕切られた部屋は「星供部屋」と呼ばれ、寺族以外立ち入り禁止です。
・・・なんて難しいことはありませんが、二月三日の「星まつり」の準備のため、御札から何から何まで部屋一杯に広げてあります。
 
 おそらく、「星まつり」の準備のため、よそのお寺様も大変と思います(うちも大変です)。


 この襖がはずれた時は、ちょうど「星まつり」が一乗院で執り行われます。  年に一度の行事、寒いですが、頑張ります。   。。。。今日は特に寒い(>_<)



       テラのヨメ


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 本年度、最初の護摩供養「初大師・初護摩供法会」が執り行われました。
 檀信徒の方々と護摩堂にてお参りしました。

 今年も一年、みんなが健康でありますように。心からそう思える今日この頃です。(年とったな・・・)。実は明日はテラのヨメの誕生日!誰が覚えていてくれるかしら・・・・。ケーキを予約している気配もないし。

 北海道を18歳で出て、京都で四年間暮らし、そのまま長崎へ。。。。月日がたつのは早いものです。浄土宗系の大学を卒業していますが、嫁ぎ先は真言宗、お大師様を身近に感じる事の出来る環境は幸せです(・・・多分)。

 
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 護摩供養が終わった後は、庫裡にて「精進うどん」の御接待をします。至ってシンプルです。
 今年は「目標ー5キロ」でダイエット中の副住職も、みんなと一緒にいただきます。
 
 寒い冬には、暖まります。                テラのヨメ

先週末、15日、16日は寒かったですね。日本各地で雪が降った先週末、私は本土最南端の鹿児島県に行って来ました。宿泊させていただいた霧島市隼人町のホテルから眺めた16日朝の桜島です。

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桜島も雪でした。左側(東側)から少し噴煙も上がってました。

実は、昨年、一乗院(長崎県雲仙市南串山町)の檀家さんの弟さんが、鹿児島県でお亡くなりになりました。お亡くなりになる前、もう余命もあとわずかという時、その方のお兄さんからご相談を受けました。その内容は、「弟がもう余命もあと僅かと医者に宣告されたが、せめて戒名ぐらいは故郷のお寺から授けてもらえないだろうか」とのご相談でした。

いろいろ考えましたが、近所に真言宗寺院は無いとのことでしたので、最終的にはこちらから私が出かけて葬儀を執り行うしかないのではと思い、「お寺の行事等もございますので、もしもの時に、ご連絡を受けてすぐに行けるとは限りませんが、2~3日のうちにやりくりをして私がお伺いしましょうか?」と申し上げたところ、「地元の菩提寺から来ていただけるのなら、これ以上のものはない。」と快諾していただきました。

それから、数ヶ月が経過し、ちょうど一年前、その日が来てしまい、私も初めて鹿児島県霧島市隼人町の地を訪れたのでした。

あれから一年、一昨日は、故人の一周忌とお墓の開眼をされるとのことでしたので、一年ぶりに鹿児島へ行ってまいりました。そのお宅では、初めての仏さまでしたので、お寺も、仏壇も、お墓も無い状態から、当山一乗院とご縁が生まれ、仏壇を準備され、そして今回お墓を建立され、無事に一周忌をお迎えになりました。

近年、お葬式さえしてもらえない方が増えてきたと聞き及んでおりますが、今回のケースはその対極にあるような気が致しました。一周忌のお勤めの後の、故人の奥さまの涙は、故人への想いと、一年間精一杯供養してきた達成感が入り交じったもので、参列されていた親戚一同が、それを支えていく昔ながらの光景がそこにはありました。

昨年は、私自身も緊張の中、桜島を見る余裕も無かったのですが、今回は、せっかく鹿児島を訪れましたので、桜島まで足を運んでみました。

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上の写真は、鳥居ですが、大正時代の噴火で三分の二ほど埋まってしまったそうです。この鳥居のすぐ近くにお墓があって、その多くは屋根付きのお墓でした。火山灰が積もるのを防ぐ意味があるのでしょうか?

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何はともあれ無事に長崎に帰って来て、本日17日は普通に檀務に勤しんでおります。

新年明けましておめでとうございます。

昨日の大晦日は、近年まれに見る積雪で、雪の少ない長崎県雲仙市南串山町でもご覧のとおりの雪景色となりました。

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せっかく雪が降ったので、子供に雪を見せようと、車で5分ぐらい、山手に上ってみると、一面の銀世界。

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子供達も大喜びでした。


















子供と遊んだ後は、お墓にお餅を飾りに行ったのですが、下の写真の左端に黒い飛行物体が移っているのがお解りでしょうか。餅を狙って飛んできたカラスです。


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飾った餅も、わずか数分後にはカラスの餌になってしまいました。私が自坊に帰ってきた頃には、ここまで早くは無かったと思いますが、年々カラスも知恵を付けているのでしょうか?

さて、昨年5月に住職も一乗院へ帰山致しまして、お寺に僧侶が二人いる状態に戻りました。お寺を護持するにあたり、自坊にお坊さんが二人いるということは、本当に有り難いことであります。
お寺というのは、人様の命と直結した場所です。例えば、もし檀家さんのお宅で不幸があった場合には、まずお寺(最近は葬儀社というケースも多いですが・・・)に連絡が入り、そのお宅へ枕経に行かねばなりません。

一乗院の近所では、それに先立ちまして、その不幸があったお宅の自治会の方で、男性を二名お願いし、お米と線香・蝋燭を風呂敷に包んでお寺に持ってきていただき、不幸を知らせていただく「枕米」という風習があります。「枕米」は、亡者が菩提寺の本尊様をはじめ、仏様にあの世まで導いていただくわけですので、まずは最初に本尊様にその旨の報告と、住職に枕経の依頼を兼ねてのものではないかと思っておりますが、どなたかご存じの方はご教授いただければ有り難いです。

さらには一昔前までは、葬儀も自宅で行われておりましたし、車もございませんでしたので、枕米は、葬式の道具を運びにきていただく方への接待用のお米になったということです。お寺に近い地域は良いですが、お寺まで歩いて数時間の所の方には食事を出していたそうです。お寺も、米のご飯が食べられない時代があったそうで、そんな時でも葬儀の道具を運びに来て下さった方にはお米のご飯をお出ししていたそうです。

そんな訳で、お寺という場所は、いざ檀家さんに不幸が生じると、どんな予定よりも葬儀を優先しなければならないですから大変です。住職不在の四年間は、たまたま京都の本山や高野山へ研修に行っていたり、福岡に御詠歌の練習に行っていたり、またプライベートで子供と遊びに出かけていたりしていた時、お寺に枕米が届いたことがありました。そんな時は、私自身が自坊に帰って数時間後に枕経を務めたこともありましたし、あまりにも時間がかかると判断した時には、近くのお寺のご住職に枕経をお願いしたこともありました。

よってこの四年間は、外出する際には常にそういった状況を想定しながらの外出でした。ですから住職が帰山して僧侶二人体制になった一乗院は、職場として考えますと、ここ二十年ぐらいの中では最も充実した時期に入るのではないかと思います。

私事ではございますが、住職が本山に勤務したおかげで良かったこともありました。それは御詠歌との出会いです。良き師匠、良き先輩、良き友人とめぐり逢うことが出来て、楽しみも出来ました。

もしも、昨年までのように住職が不在ですと、御詠歌関係の行事はもちろんのこと、その他の事業等にも行きたくても行けないことがありました。しかしながら、現在の一乗院は、前述の如く僧侶二人体制ですので、どちらかがお寺の近くにいることによって、もう片方はある程度の自由を手にすることが出来るわけです。

この恵まれた状態がいつまで続くのかは分かりませんが、与えられた状況に感謝をし、貴重な時間を有意義に使って御詠歌をはじめ、それらを生かした寺門の興隆、さらには今まであまり出来なかった家族サービスにも努めていきたいと思っております。
新年のご挨拶にあたり、最近思うところを述べさせていただきました。今年もどうか、皆様にとりまして有意義な充実した年となりますことをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。                合掌
                              温泉山一乗院 副住職 泰仁

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