おはようございます、テラのヨメです。
前回のブログにて、
佐賀からヤシの実が送られてきてテンション上がって、
生まれて初めて本物見て、そして本物飲みました。
ヤシの実のお味は・・・び、微妙・・・
と書きました。しかし、
ある檀家さんのお父さんは、大東亜戦争の南方戦線にて、
ヤシの実の水で命を救われたと言っていたそうです。
戦争に行かれた方には「命の水」となったヤシの実です。

突然ですが、これ何かわかりますか?ヤシの木です。
ここどこか分かりますか?バリ島です。
実は先月、我が家の長男、
ヤシの木がそこらじゅうに生えている島に行って来ました。
小学五年生で、インドネシア・バリ島デビューです!
先月のお話です。
10月8・9日と、
インドネシア・バリ島・ウブドの
古刹グヌン・ルバー寺院の修復完成法要がありました。

同地のヒンドゥー教の僧侶による読経はもちろんのこと、
日本の真言宗僧侶17名も式典に参集し、
バリにて声明、御詠歌、そして護摩法要をしてきました。
この真言宗僧侶の一員として、
うちの住職も出席させてもらいました。

この寺院修復はウブドの王族スカワティ家によって成され、
スカワティ家王家のご兄弟、
また在デンパサール総領事ご夫妻も法要に参加し、
島の公式な一大イベントとして行われました。
そしてその法要に、
僧侶見習いとして一乘院住職長男も、
法衣を纏い参加させてもらいました。
長男がバリ島に行くのは急な話でして、
海を渡るのは北海道に行く時だけの長男なのに、
パスポート申請して、いきなりインドネシア。
海外旅行です。
福岡空港からシンガポールに飛び、
そこから乗り継いでバリに行き、
寺院参拝、
そして法要に参加、
ビックリするぐらいの経験をさせていただきました。
テラのヨメ・・・
バリ島のイメージはダイビングとエステと高級リゾート・・・
夕日を背にして、若い男女がいちゃつくとこと・・・
あと、癒やしの島とか言われてますよね。
そんなイメージしか持っていませんでしたが、
帰国後に色々と話しを聞くと、
インドネシア・バリという所は
とても信仰の深い土地であると感じました。
日本では、「私、無宗教ですから」という言葉が格好いいのか、
平然と言われます。
葬儀にお金をかけたくないから、とか家族葬ブームで、
更に終活ブーム・・・
何それ(・∀・)?と寺の嫁として思っています。
前に「樹木葬」が流行という番組を観ていました。
そこで七十代の女の方が、
樹木葬を希望している、何故か?
というインタビューで、
「子供達に迷惑をかけたくないので・・・」と。
でも、私なら
自分の親に、最後の時ぐらいは何かさせてよ、って思います。
そんな、最後の最後まで
「子供に頼らない人生」
なんて送って欲しくないな・・・と。
まぁ、色々な考えを皆さん持っていると思うけど、
自分としては生んで育てて貰った親には、
最後ぐらいきちんとして、
仏様の世界へ送ってあげたいと思っています。
樹木葬、音楽葬、直葬、海洋葬・・・
葬儀の形態が変化してきたこの時代です。
でも、
坊主なんて信用出来ん!
寺なんて不要!
葬式なんてお金のかかるものはいらん!
で、身内が亡くなり、遺族の方々はその時はいいかもしれません。
でも、・・・1年たち、3年経ち、10年経ち・・・
本当にあの時、何も故人にしてあげなくて何も後悔していない、
って言い切れるのかな?とテラのヨメは思います。
自分の子供、孫達に、
「ほら、ご先祖様に手を合わせて」という言葉、
言えなくなりますよね?
帰国後、息子は
「バリではみんなが手を合わせていた」
と言っていました。
インドネシアには、
信仰の深い方々が沢山いて、
沢山の古い寺院があって、沢山の神様がいて、
沢山の供物が御供えされて、沢山の人達がお参りをします。
癒やしの島は、そういう信仰の島でもありました。
そんなバリ島を、
もっと知って、
感じて貰いたい、
そう思います。
そして・・・
このバリ島の旅、住職とその長男がどうしても訪れて、
手を合わせたい場所がありました。
それがプナルンガンという、
ある若き元日本兵が、
自分の信念の為に生き、そして亡くなった地です。
一乘院とバリ島後編、「バリ島に眠る檀家さん」に続く・・・
テラのヨメ