旅inバリ島⑤
こんにちは、テラのヨメです
バリ島滞在五日目 最終日
ジャワ島から最終便でバリ島に帰ってきて
サヌールという海沿いの町に移動
マヤサヌールリゾート&スパに宿泊しました
目の前は海で
その向こうに山も見えて
従業員さんも笑顔で挨拶すれば
笑顔で返してくれて
とても良いホテルで
とても満足です。

バリ島という島は
なんとなく時間の流れが遅い感じがして
とにかく行き交う人々
とても良い人達で
英語もインドネシア語も
全く話せないけれど
笑顔で挨拶すれば
なんとか
意思の疎通が出来ている
なんとも不思議な島です。
最終日
午前中はホテルでゆっくり過ごすということで
ホテル前で
外の景色をぼんやり眺めていたところ
楽器の音が聞こえ
地元の方と思われる
沢山の方が行列で歩いてきました。
色彩豊かな服装
頭の上には沢山のお供え物
お祭りかな?
なんて思って呑気に眺めてたところ
三男坊「ねぇ、お母さん。みんな、暗い顔してるよ」
うん
確かにみんな恐ろしいぐらいの無表情…

…………………


……写真……
遺影!!w( ̄Д ̄;)w
さっきの白い箱…
棺桶じゃん!!w( ̄▽ ̄;)w
※写真を掲載するにあたり、地元の方の了承は得ました
今回のヨメの
旅行のキーワード
どうも「墓地」
もしくは「バリ島の葬儀」
かもしれません。
お寺にいるので
葬儀とは切っても切れぬ縁ではあります
バリ島と日本の葬儀の違い
全くリゾート地に
似つかわしくない
言葉ではありますが
国は違えど
宗教は違えど
弔う気持ちは同じで
「死」
というものは
生きている限り
そばにある縁でもあります。
七年前のうちの兄弟の会話ですが
三男坊(当時三歳)「ねぇ、なんで人って死ぬの?」
という素朴な疑問に
返答出来ずにいたところ
次男(当時六歳)「何事にも、始まりがあって終わりがあるだろう。
だから人も生まれて死ぬんだよ」
…うちの次男の説得力…
ハンパねぇ…
さて
ホテルを出発し
向かうところは
ケチャダンスで有名な
ウルワツ寺院
浩美さん「ここのお寺には、海の霊が祀られています」

海の霊…
なんだろう…
海の神様?ではないな
じゃあ海で亡くなった方の幽靈?
霊って言われると
めっちゃ恐い感じがするんだけど

でも
小さなお堂には
恐怖とか畏怖は感じられず
とても穏やかな空気が流れてました
バリ島に来て
一番居心地の良い場所が
このウルワツ寺院だと感じました

ケチャダンスが始まると
周辺の道路は大混雑になるので
参拝を済ませて
ウルワツ寺院をあとにします。
そして実は
我が家の三男坊
ウルワツ寺院には行かず
父と一緒にホテルで休憩中
最終日というのに
37.0℃の微熱…
…
嫌な予感
…

熱がある時も
体調が悪いときも
のどが乾いたときも
困ったときには椰子の実
実はもちろん食べる事もでき
中には飲む点滴椰子実のジュース
しぼればココナッツオイルになる
幹は材木になり
葉は編んで供物をお供えするカゴになり
そして最後は
骨壺代わりになるという…
ウルワツ寺院参拝チームと
ホテル滞在チーム
飛行機の搭乗時間が迫っているので
デンパサール国際空港で
合流します。
………
両チーム、空港合流時点で
三男坊の体温は38.0℃ Σ( ̄Д ̄;)
結構やばいんじゃねぇ…
搭乗予定の
シンガポール航空のカウンターにて
正直に三男坊の発熱を申告したところ
「OK」
と言われて出てきたのは
車椅子♿
三男坊を空港側が用意した車椅子に乗せ
「カモン」
と眼鏡の空港職員さん先頭になって
多分
日本でいう
「関係者以外立入禁止ゾーン」に入り
廊下を歩いてエレベータで降りて
また歩いて
辿り着いた場所は
医務室…
うん、
熱あるから仕方ないよね
薬でもくれるのかな?
と呑気に思案していたヨメですが
そこには
バリ島で初めて会った
無表情の30代ぐらいの男性…
医務室=医者らしき男性
顔だけ見ればイケメンなんだけど
とにかく無表情過ぎて…
空港医務室の医者と
それなりに英語が話せる住職との会話が始まり…
ヨメ
ちんぷんかんぷん…
でも
ただ事では無い事だけは、状況から判断出来ました。
久しぶりに見る
自分の旦那の険しい顔…
住職「熱があるから、三男坊は飛行機には搭乗させられないって」
ヨメ「 <( ̄口 ̄||)>」
実は医務室で検温したところ
三男坊の体温は39.0℃まで上がってしまっており
医務室の無表情イケメン医師によると
マラリアもしくはデング熱の可能性があり
発熱している子供を搭乗させた場合
気圧の関係
急激な室温の変化により
急変する可能性があるとのことでした。
ヨメ
英語は全く話す事は出来ませんが
無表情イケメン医師「…………Dangerous…………」
……デンジャラス=危険!Σ( ̄ε ̄;|||)
不思議なんですよね。
言葉は全くわからないのに
聞きたくない単語だけ聞き取れるのは…
勿論
三男坊一人をバリ島に残すわけにはいかないで
住職とヨメと三男坊
バリ島滞在決定…Σ( ̄□ ̄;)
最後のチャンスと思い
ヨメ
無表情イケメン医師に自分の意志を伝える
ヨメ「……Today……Fly……Japan……」
少しだけ悲しそうな無表情イケメン医師は
医師「………Maybe Tomorrow……」
言葉と気持ちは通じたけれど
結果は同じでした…
でもね
ここまでくると
言葉は通じなくても
なんとなく
相手の云う事がわかってくるんですよ
無表情イケメン医師 「外に救急車を手配したから
それに乗って救急病院に行きなさい。
とても良い病院だから安心して」
無表情イケメン医師は
医務室の出入り口まで見送ってくれ
なんとなく寂しそうな悲しそうな
ちょっと不器用だけど
良い人に見えてきました
ということで
他の方々には予定通り飛行機にて
日本へ帰国してもらい
住職、ヨメ、三男坊
救急車に乗って救急病院へ…
バリ島に初めて来て
バリ島の救急車に乗るなんて…
こんな時は、
助けてスディアナさん!

住職、ヨメ、三男坊
に
巨大な海外旅行用スーツケースを乗せた救急車が
向かった先は
BIMC病院

自宅への帰路についていた
スディアナ氏と浩美さんに病院に来て貰い
病院スタッフと話をしてもらい(言葉が通じないので)
即
入院決定です

かなり
マジで
不安だらけでしたが
この空港から近いBIMC病院には
日本人スタッフもいて
オマケに
お医者さんも看護師さんも事務員さんも
みんな笑顔で親切でした。
それと
皆さんが親切にしてくれた理由は…

数日前に
グヌン・ルバー寺院にてスカワティ王家の方と
参拝する姿が
バリ島の新聞に写真と記事が掲載されました
写真の構図が良く
しっかり一番左端に住職も写っていたので
更に信頼度up!
したのかなぁ?
と
今になって思います。
ヨメは三男坊と
同室宿泊
住職は近くのホテルに単身宿泊
ナース室らしき受付の側の部屋で
一晩点滴を受けた三男坊は
食事も取れるぐらい
元気になりました

空港医務室の医師が推薦されたとおり
この
BIMC病院は
対応も丁寧で
何より病院食を
日本食で提供してくれるという
好待遇
おまけに
病院食を選べるなんて…
素晴らしい…

血液検査にて
マラリア、デング熱は陰性
発熱は
扁桃腺炎からくるものという判断が下り
病院側から
『搭乗しても問題無いよ』
っていう書類を戴きました
この
OK書類を
空港カウンターに提出しなければ
飛行機には搭乗出来ないようになっています

ですが Σ( ̄Д ̄;)
実は利用していたシンガポール航空の
提携している指定病院が
SOS病院というところらしく
入院したBIMC病院のOK書類では
搭乗許可がでないそうで…
助けてスディアナさん(T_T)!!!

また翌日も
スディアナ氏、浩美さんに
大変大変大変お世話になり
なんとかSOS病院の
OK書類もゲットし
日本への帰国手続きが無事終了したわけです

初めての海外旅行で
病院入院というおまけ付きでした
ですが
とても良い経験、体験と
バリ島の
温かい島民との触れ合いに
心から感謝します
ホント
あの無表情イケメン医師に
搭乗拒否してもらえなかったら
三男坊が元気に
日本に帰国してたかどうかも
わからなかったです
何より
スディア氏、浩美さん
また
トラブルで振り回してしまった
同じ旅行仲間の方々に
大変お世話になり
また
思い出に残る楽しい旅行を
ありがとうございました

テラのヨメ